「次亜塩素酸水」について
2020/06/08 【神戸 結婚式場】 古賀野 正幸
文科省による「次亜塩素酸水を子供がいる空間で噴霧しないように!」と、マスコミ等で報道されました。そのような状況において次亜塩素酸水の安全性についてエスタシオン・デ・神戸が導入している製造メーカーである大阪油脂工業㈱より空間除菌に関する安全性、法令への対応等の回答を聞くことが出来ましたのでご報告いたします。
エスタシオン・デ・神戸が設置及び噴霧している商品名「ウイルレスウオーター」は除菌・消臭を目的として開発された製品です。次亜塩素ソーダ(食品添加物グレード)と希塩酸(食品添加物グレード)をイオン交換水で希釈混合する事により連続的に生成しており、製品(原液)製造時の規格は、有効塩素濃度200PPM(滴定法)ph6.0~6.5の主成分は次亜塩素酸(水)です。
1.安全性について
空間噴霧にご使用する前提で確認すべき基本的な項目は下記の5項目です
1.誤って口の中に入った場合・・・単回経口投与毒性試験(急性毒性試験)
異常は認められず
2. 皮膚や目に入った場合 ・・・眼刺激性試験・皮膚1次刺激性試験・皮膚
累積刺激性試験
刺激性なし
3.アレルギーを起こすか ・・・感作性試験
感作性なし
4-a 細胞への影響はあるか ・・・コロニー形成阻害試験(細胞毒性試験)
b 発がん性はあるのか ・・・復帰突然変異試験(変異性試験)
誘起する作用なし
以上がウイルレスウオーターの生成装置メーカーの主導のもと、財団法人食品農医薬品安全評価センターで試験を実施しており、上記の試験結果となっております。

2.除菌効果について
空間噴霧による菌数の減少について大阪油脂工業㈱での試験を実施しており、空間除菌のデーターにおいて、3時間噴霧での結果、噴霧前の菌数90より、1時間後16.7・ 2時間後13.3 3時間後3.3と1㎥中の菌数の減少が確認されております
ウイルレスウオーターの空間除菌テスト
【テスト方法】
培地 : 標準寒天培
噴霧器: RR-7120L
ウイルレス : 4倍希釈のウイルレスウオーターを噴霧
場所 : 会議室 約21.7畳(75.27㎡)
方法 : 標準寒天培地をエアーサンプラーにセットし、300Lの空気をサンプリングします。吸引後、シャーレを取り出し、インキベーターで35℃、48hで培養し1㎥中のコロニー数を算出し、除菌性能の評価を行う方法。
ブランク : ウイルレスウオーターの噴霧を行わず、サンプリングしたもの

1hr噴霧 : ウイルレスウオーターを約300ml/hrの吐出量で1hr噴霧し、
サンプリングしたもの

2hr噴霧 : ウイルレスウオーターを約300ml/hrの吐出量で2hr噴霧し、
サンプリングしたもの。

3hr噴霧 : ウイルレスウオーターを約300ml/hrの吐出量で3hr噴霧し、
サンプリングしたもの。

3時間の噴霧でウィルス量(1 ㎥中の箘数90 →3.3)が96.2%除去できた結果になりました。
3.法令への対応について
「ウイルレスウオーター」は薬機法、食品衛生法、家庭品品質表示法、
化審法(少量新規化学物質の申出)等を遵守しながら製造販売をされてます。
また化審法に関しましては次亜塩素酸水を製造する為に必要な申出ですが、
厚生労働省、経済産業省、環境省、各大臣より確認通知書を受領しております。
尚、現在国内において確認通知書を受領しているメーカーは1社のみです。

【結論】
エスタシオン・デ・神戸が使用している次亜塩素酸水は、現段階では新型コロナウイルスへの有効性は確認されておりません。しかし、日本食品分析センターによる試験報告書に記載されている通り、枯草菌・カンピロバクター・大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・黒コウジカビなどには有効性が確認されております。
また、除菌効果の高い塩素の存在率を極限までアップさせたコントロールの難しい中世領域PH6.3にする希釈混合制御技術は大阪油脂工業の技術力の高さにより
成功しており、類似品等についてはこの数値にばらつきがあった事で、文部科学省や厚生労働省などからも効果について有効性が認められないと指摘を受けたという経緯でございます。
エスタシオン・デ・神戸では、安全性の高い次亜塩素酸水の噴霧を行い、お客様の安全を最大限に確保して、安心して結婚式・披露宴・お打合せにお越し頂けるよう努めて参ります。
皆様のご協力とご理解を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
エスタシオン・デ・神戸
支配人