フレスコ画
2021/02/22 【Close up エスタシオン】【フォトウェディング & 前撮り】【神戸 結婚式場】 フォトグラファ
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フォトグラファーの池田です。
エスタシオン・デ・神戸といえばエントランスホールですね。
そのエントランスホール頭上に大きく描かれた天井画。
フレスコ画を本日はご紹介させていただきます。

フレスコ画とは、フレスコという技法で描かれた壁画や絵画のことをいいます。
フレスコは、古代ギリシャ時代から、主に壁画に使われた絵画技法で、とくに中世ヨーロッパで盛んに用いられました。
ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の壁画やポンペイの壁画が有名です。
フレスコの描き方は、漆喰(しっくい)を壁などの下地に塗り、それが乾かないうちに水に溶かした水性絵の具で絵を描いて染み込ませます。フレスコとは「新鮮な」という意味です。
漆喰が乾く過程の化学反応によって表面が透明な膜で覆われます。定着に糊を必要としないことからも堅牢になり、保存に優れます。
そのような堅牢さに加えて水性顔料で描くことによって透明感のある明るい発色が得られることもフレスコの優れた点です。
デメリットとしては、漆喰が乾ききらないうちに色を塗らなければならないことと、上から塗りなおしができないことです。そのため事前に入念な準備が必要とされます。万が一失敗した場合は、漆喰をはがして最初からやり直すことになります。
天井画の場合は上を見上げる姿勢をとりながら長い時間をかけてフレスコで描き上げるという作業になるので、とてつもなく困難であったはずです。

エントランスホール全景を撮影するとこんな感じにも写ります。
本場ヨーロッパの大聖堂を思わせる、まさに芸術作品ですね。
建築や絵画などの美術品は歴史や背景を知るだけで、見え方も変わります。
皆さんも是非ご覧ください。
フォトグラファー 池田